■ いちばんやさしい純石鹸
人肌の洗浄は固形の純石鹸以外考えられません。
純石鹸とは脂肪酸ナトリウムのことなのですが物質名ではわかりにくので純石鹸と呼ばれています。
脂肪酸Naは天然の油脂(大豆油、パーム油など)に水酸化Naを反応させて作る洗剤の主成分(界面活性剤)です。
純石鹸がたまに「天然界面活性剤」と誤解されることがありますが、れっきとした「合成界面活性剤の一つ」です。
ラウリル硫酸Naなどのいわゆる合成界面活性剤と仕組みが大きく変わるものではありません。
ただ、歴史が古いだけです。
脂肪酸Naは初期の洗剤であるにも関わらず、肌の洗浄においては最高の性能を誇ります。
ほどよい洗浄力。泡切れが良く、殺菌力も申し分ない。
そして長年愛されてきた固形石鹸ですが、いつしか液体のハンドソープや、チューブ入りの洗顔フォームに押されて、家庭から消えつつあります。
その原因ははっきりしませんが、「固形」ゆえのレトロ感が大きな理由の一つでしょう。
■ 固形石鹸をゲル化
ならばその原因を取り除くことにこそ技術力を使いたい。
原因がはっきりすれば、そこからはエンジニアの仕事です。
固形石けんに流動性を与えるためにはメカノケミカル技術が応用できます。
メカノケミカルとは大きな力(衝撃力、せん断力)を粒子に加えることで、その特性を大きく変える技術です。
そして誕生したのがゲル状純石鹸です。
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尾池(工学博士)